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略縁起

日本書紀によると

    『 大空の中に龍に乗れる者あり、かたち唐人に似たり。
      青き油笠を着て葛城の嶺より馳せて胆駒山(いこまやま)に隠る。
      午の時にいたりて住吉の松のいただきの上より西に向い馳せ去りぬ 』


とあり、この様に古くから生駒山は神霊の宿る山として崇められてきました。今も山中にお滝場として、霊場が点在しています。

延宝6年(1678)、湛海律師が大聖無動寺を建立。 その後、般若窟のすそに伽藍を整え、宝山寺と称すようになりました。般若窟は、役小角(役行者)と空海が修行したといわれる霊地で、山肌から突き出た怪異な岩山は有史以前の火山の跡です。その名の由来は、役小角がこの場所に般若経を納められた事によります。

文久3年(1863)の火災により、堂は焼失しましたが、厨子の中に坐す愛染明王さまは難を免れました。厨子の扉には、極彩色の愛染曼陀羅十六尊が鮮やかに描かれています。その他にも寺には珍しい洋風建築、獅子閣(重要文化財)などの寺宝があります。

本尊は湛海作の不動明王像ですが、古来、大聖歓喜天への信仰が厚く「商売繁盛の聖天さん」という愛称で全国に知られています。

また、宝山寺は古くから「断ち祈願」で名高く、絵馬堂には数知れない祈願絵馬が奉納されています。
 
御詠歌: 往昔(むかし)より 聖僧(ひじり)の住める 生駒山
            法(のり)の流れは 変わりざりけり
宗派: 真言律宗
開山: 湛海律師
創建: 延宝六年
公式HP: http://www.hozanji.com
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年中行事
 1月1日
 〜 1月15日
新年特別祈祷会
(しんねんとくべつきとうえ)
宝山寺貫主自ら新春特別祈祷し平和を祈る。
福財布授与(1日〜3日)
 1月15日 左義長・どんど焼き
(さぎちょう)
新年に行われる火祭りです。
 1月28日 阿遮羅講冬季不動護摩供
(あしゃらこう とうきふどう ごまく)
護摩を焚いて加持・祈祷を行います。
 2月3日 節分会厄除星祭
(せつぶんえ やくよけほしまつり)
歳毎に巡ってきて吉凶を支配する九曜星を供養し、個人の除災を祈願します。節分福豆授与。
 3月21日 春季彼岸法要
(しゅんき ひがんほうよう)
ご先祖さまの霊・新仏・無縁物の冥福を祈り、法要を行います。
 3月
 第4日曜日
般若窟柴燈大護摩供
(はんにゃくつ さいとうだいごまく)
国家安泰・五穀豊穣と家内安全・交通安全等を祈願しての護摩供養を行います。
 4月1日 大護摩会式
(だいごまえしき)
国家安泰・五穀豊穣を祈願して八千枚の護摩木を焚きます。火難除護符授与。
 5月1日
 〜 5月10日
大般若会式
(だいはんにゃえしき)
大般若経の転読を10日間読み続けます。
 5月8日 仏誕会(花まつり)
(ぶったんえ)
弘法大師の誕生をお祝いする降誕会です。
甘茶授与。
 7月28日 阿遮羅講夏季不動護摩供
(あしゃらこう かきふどう ごまく)
護摩を焚いて加持・祈祷を行います。
 8月23日 門内地蔵盆会
(もんない じぞうぼんえ)
宝山寺にお祀りしているお地蔵さまの供養が行われます。(午前9時〜10時)
 8月24日 奥の院参道地蔵盆会
(おくのいんさんどう じぞうぼんえ)
奥の院参道にお祀りしているお地蔵さまの供養が行われます。(午後2時〜4時)
 9月21日 秋季彼岸法要
(しゅうき ひがんほうよう)
ご先祖さまの霊・新仏・無縁物の冥福を祈り、法要を行います。
 9月23日 お彼岸万燈会
(おひがん まんとうえ)
山門に続く276段の石段など全山に奉納された灯りをともします(17時頃)
 12月1日 厄除大根炊き
(やくよけだいこんだき)
聖天さまお下がりの大根を召し上がって戴き、1年の毒を除き、新しい年を迎えていただく行事です。
一般に大根は心身の毒を取り除くといわれます。
 12月16日 大鳥居大注連縄奉納
(おおとりい おおしめなわのほうのう)
読経と信者の誦する「六根清浄」の掛け声とともに大注連縄を引き上げて大鳥居に掲げます。
 12月31日 除夜の鐘
(じょやのかね)
1年間の厄や煩悩を落とすために108回、鐘をつきます。

宝山寺の主なみどころ

厨子入り五大明王像

厨子入り五大明王像(重要文化財)は開山・湛海律師の自作で、金色、朱、黒の配色が大胆な江戸彫刻の優作です。

他に、降三世明王、軍茶利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の4尊が安置されています。

この仏様は秘仏となっており、毎月16日(縁日)のみご開帳しております。

弥勒菩薩坐像と浄土般若窟

湛海は天和二年(1682)、大宮仏師院達に銅鋳の弥勒菩薩像製作を依頼し、窟の本尊として祀った。

菩薩の象徴である宝冠や胸飾り、唐草模様の光背や浮き彫りの台座が美しい。

般若窟は聖域のため許可なく立ち入り出来ないが、尊像は境内随所から拝むことが出来る。 

獅子閣

寺院には珍しい洋風建築で明治17年(1884)第十四世乗空和尚のとき、客殿として竣工されました。

重要文化財に指定されており、県内には数少ない本格的な明治建築として、 大きな価値があります。

建築は吉松松太郎という大工棟梁によって建てられた擬洋風建築です。

外部は洋風、内部1階は6畳2間、洋室1間。2階は10畳2間。

多宝塔

開山・湛海律師は現在の多宝塔の位置に禅修業の常楽庵を造った。

その工事の最中、現場から和銅開珎9枚が出土し、湛海は「ここは古仏の浄土、将来、塔を建てるべき土地」と占い知った。

故実に基づき、昭和32年(1957)、十八世実道和尚は、この地に多宝塔を建て、湛海作の愛染明王像を本尊とした。

開山の占われた適地に、願われた塔が実現したのである。

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INFORMATION

参拝時間 参拝自由
お休み 年中無休
参拝料金 拝観料は無料です。

交通アクセス


近鉄奈良線・近鉄大阪線「生駒駅」下車、「鳥居前駅」から近鉄ケーブル線(20分ごとに発車)に乗り換え、「宝山寺駅」下車(約6分) 徒歩約10分。


第二阪奈道路・宝山寺参詣専用自動車道路を経由のこと。
駐車場: 乗用車 × 300台(無料)
 
アクセスマップ(地図)

お問い合わせ

『宝山寺』
〒 630-0266 生駒市門前町1-1

 TEL  FAX
 


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