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略縁起

神護景雲二年(768)、称徳天皇の勅をうけた和気清磨呂公は、摂津の国に寺塔建立の霊地を求めて当地の山中まで来られたときのことであります。


公を暗殺しようとしてつけ狙っていた僧道鏡の刺客は、忽然と現われた一匹の大蛇に驚いて一目散に逃げ帰ってしまった。 危ないところを助けられた清磨呂公があたりを見まわしてみると、大蛇が消えた跡に「聖如意輪観世音菩薩」が立っておられたのであります。

霊験を感じられた公は、早速この地に伽藍を建立され寺名を「大龍寺」と名付けられました。

観世音がご出現になった場所は「蛇ケ谷」と称し「龍ケ滝」と共に霊蹟として現存しております。 また、延暦ニ十三年(804)、入唐される弘法大師は、旅の所願成就を御本尊に祈願されました。 その甲斐があって唐の長安で青龍寺の恵果和尚より秘密の大法を授けられ、大同元年(806)に無事帰国されたのであります。

そして、帰朝報告奏上のため上京の途中、ふたたび当山に参籠され本尊に報恩謝徳のため七日間秘法を勤修されました。弘法大師が再び登山されたというので「再度山(ふたたびさん)」と呼ばれるようになり、修法された場所を「修法ケ原行場」と呼ぶようになりました

従って当山には奇瑞霊験の伝説が多く、なかでも天授元年(1375)、後円融上皇が中風にかゝられた折、善妙上人が本尊に七日間の祈願をされますと霊験たちまち現われ、さしもの重い病いもご平癒になったので、宸翰、宝器を当寺に賜り本尊に深く帰依されたのであります。

このことが広く世間に伝わり(中風除け加持ご祈祷の寺)として有名となり、以来、代々の住職がこの秘法を受け継いでおります。

鎌倉時代、戦火による盛衰を繰り返し、寛文八年(1668) 実祐上人が尼崎城主光録居士の協力を得て弘法大師八十八ケ所霊場を勧請・再興し、明治になると、廃仏棄釈によって廃寺となる運命にあった当寺を、時の住職井上徳順和尚が地元の人とともに、法燈維持のために尽したので、東寺真言宗所轄の寺院として今日まで存置されることになったのであります。

  ◇ 安産腹帯をお受け下さい。
    丈夫で立派な赤ちゃんを授かったとお礼参りに大勢のかたが喜んで来られます。

  ◇ 再度山のお土産は中風除け椎茸昆布、椎茸茶、枕カバーなど。

 
御詠歌: 六(む)つの塵(ちり) 五つの慾(よく)も たちかへり
             再度(ふたたび)洗う 山の井の水
宗派: 東寺真言宗
開山: 和気清麿公
創建: 神護景雲二年(768)
公式HP: http://www.tairyuji.com

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年中行事
 1月1日
 〜 1月3日
除夜の鐘並初参り
(じょやのかね ならびに はつまいり)
1年間の厄や煩悩を落とすため、鐘をつき、奉読し、また新年の開運、招福の法要を行います。
 1月6日 中風除け大祈祷加持
(ちゅうぶよけ だいきとうかじ)
中風除けのご祈祷を行います。
 1月21日 初大師
(はつたいし)
1年の初めてのお大師さんです。参詣功徳日
(この日にお参りすると、自分の功徳になるといわれる日です。)
 2月3日 節分(星まつり)
(せつぶん・ほしまつり)
自分の当たり星をお祀りして、厄除けをご祈祷します。
 3月21日 彼岸大師
(ひがんたいし)
お彼岸のお大師さん。参詣功徳日です。
 4月
 第2日曜日
春季永代土砂加持法会
(しゅんきえいたいどしゃかじほうえ)
春の御先祖様のお祀りをします。
 7月20日
 (土用の入)
中風除け大祈祷加持
(ちゅうぶよけ だいきとうかじ)
中風除けのご祈祷を行います。
 8月21日 盆大師
(ぼんたいし)
お地蔵さまに供物、灯明などを供えます。
参詣功徳日です。
 9月21日 彼岸大師
(ひがんたいし)
お地蔵さまに供物、灯明などを供えます。
参詣功徳日です。
 10月
 第2日曜日
秋季永代土砂加持法会
(しゅうきえいたい どしゃかじほうえ)
秋のご先祖様の法要を行います。
 12月21日 納め大師
(おさめたいし)
1年の最後の参詣功徳日です。
   ※ 毎月21日は中風除け御加持をいたします。



大龍寺の主なみどころ

木造菩薩立像 (重要文化財)

本堂にお祀りされている御本尊様は如意輪観音菩薩で、奈良時代後期に造られた兵庫県最古の木造仏像として有名です。

高さ1.8m。 頭頂から蓮華座までを含めた完全な一木造で、国の重要文化財に指定されています。

ご開帳は7月20日で、毎月21日(中風除大祈祷)に拝観できます。


    納骨、ご供養の相談等お受けいたします。
納骨堂(霊明殿)

この霊山の静寂の中に、あなたの御先祖様の御霊をお祀りして下さい。

故郷が遠く、御先祖様のお祀りもままならないかた、これから墓所をお求めのかた、御子様がなく、あるいはお嬢様だけで御後継者のないかた、その他数々の御相談をいただいております。

宗派に関係なく納骨いただいた御仏骨は無縁になることなく永代に渡り御守護申し上げます。

亀の岩

境内を抜け、奥の院から更にもう少し先に進んだところに位置する亀の岩は、弘法大師・空海の作であるといわれています。

大きな岩の上に、まるで亀がのっているように見え、梵字なども刻まれています。

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INFORMATION

お休み 年中無休
参拝料金 拝観料は無料です。 特別拝観300円

交通アクセス


JR三ノ宮駅そごう前より市バス25系統「森林植物園行」か「再度山行」に乗り約20分、「大龍寺」下車スグ。 (ただしバスは土、日、祝祭日の9:00 〜 16:00までのみ運転)

三ノ宮駅からタクシーで約15分 (約2,000円)


神戸または有馬方面より再度山ドライブウェーで門前まで。
駐車場: 乗用車あり
 
アクセスマップ(地図)
 

お問い合わせ

『大龍寺』
〒 650-0005 兵庫県神戸市中央区再度山一番地

 TEL  FAX
 


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